4月29日に説明会をおこない「妻有NEXUS」が始動した。十日町で初となる中学軟式野球クラブチームだ。5月5日に初練習があり、参加選手は汗を流した。
人口減少に歯止めがかからない野球界。そこに、数年後をめどに、中学の部活動が縮小化する流れ。野球のみならず、中学スポーツ界は今「準備」を求められている。数年後部活動の在り方が変わるまでに「地域」でどう選手のサポートを出来るかがカギとなりそうだ。指導者、学区、グラウンドと様々な問題もあり、簡単にはいかないが、新しいクラブチームの存在は必要と言える。
妻有NEXUSは、このような状況に新風を巻き起こす。
越後妻有ベースボールプロジェクトの小林弘樹会長が中心となり準備が進められ、満を持して今春スタート。「中学の部活動が大前提にあり、それをサポートする形でのクラブチームをまずは目指したい」とは監督を務める真霜崇氏(学童野球E-Rex元監督)。現状では、中体連主催の大会には参加できないが、それ以外の出れる大会に積極的に出場を目指す。また、各中学校との連携を大事にし、草野球チームとの交流も積極的に進めていく予定だ。
~真霜監督に今後の方針を聞いた~
「いつもメンバーは流動的となります。紅白戦がメインとなる中、全員を出場させ、とにかく打席に立ってもらう。だってそのほうが楽しいでしょ。」と真霜監督は笑う。年間100打席を目標に打席を沢山経験することで、一人一人に成長するチャンスをと考える。紅白戦時に人数が足らなくとも、8人制でおこなうなど、型に縛られずに野球をするのがモットーでもある。
「チームのカラーとしては、クラブチームなので指導者と選手との変な垣根はなくしたいですね。他校生徒はライバルでもあり仲間なので、笑顔を絶やさず、野球を楽しみ、仲間づくりをして欲しい。そんなチームにしたいです」真霜監督の挑戦は始まったばかり。他の地域にも大きな刺激となる新チームの誕生だと感じた。
〈参照〉妻有NEXUS