新潟市野球連盟に今春より「県内初の女性審判員」として矢島さんが登録しました。
春に、保護者向けの審判講習会に参加し、その後、練習試合・学童大会等で経験を積んでの11月3日の公式戦デビュー。
みどりと森の運動公園野球場にておこなわれた「第44回新潟市軟式野球選手権」。周りの先輩審判員の方々に、声をかけられながら、一塁塁審を務めあげました。新潟県野球界の歴史にとっても、新しい一歩となりました。
~矢島さん初めての公式戦デビューについてお気持ちを聞きました~
Q.初めての公式戦。一塁塁審をしてみてどうでしたか?
A.第一声を出すまで、心臓が飛び出しそうでした。「ワン モア ピッチ‼️」を大きな声でコールして少し落ち着きました。この場所に立つまでに、大先輩方にかけていただいた、言葉の数々を思い出しながら、プレイボールを迎えました。
「できる事を精一杯やろう!」と何度も自分に言い聞かせてました。
審判もチーム戦ですので、他のクルーの方に助けていただくつもりでのぞみました。
終わってみると、選手権の決勝戦を戦う両チームの活気あふれる声掛け、スムーズな進行にも助けていただいていた様な気がしています。試合というのは、その試合に関わる全ての人の連携によって成立しているのだと感じることができました
Q.これからの目標を教えてください
女性の審判が増えていって、女性用の審判コスチュームが販売されるくらいになったらいいですね!
その他、グラウンドに入るママさん(グローブママと、勝手に命名)が増えるお手伝いができたらいいなと思います。
来シーズンは、他の塁の審判も勉強していきたいと考えています。
まだまだ自分の時間を取る事が難しい中の審判修行ですが、支えてくださる(家族を含め)皆さまに感謝しながら続けていきたいと思います。
2021年夏の甲子園、女子の選手だけが甲子園の土を踏んだわけではないのです。女性の審判さんも甲子園に立ちました。甲子園の土を…私も…。夢は大きく持っていこうと思います!
私を見かけたら、審判員に興味ある方も、今のところ興味ない方も、気軽に声掛けて欲しいです。
~取材をして~
全国的にも野球界における女性の審判員は、まだ希少という現状があります。もちろん新潟県内においても同じです。
「初めての女性審判」とハードルは高くなりますが、矢島さんが一人目として切り開くことで、他の女性も「審判員」に挑戦をしやすくなります。周りの先輩審判員の方々が、あたたかく指導している姿も印象的でした。この挑戦が、新しい風になると感じます。ぜひ、二人目、三人目と女性の審判員の挑戦が続きますように。