テキスト : 大川将史 →プロフィール
インタビュー企画!
今まで活躍してきた選手、現役で活躍している選手たちが普段何を考えているか。どんな練習をしているのか。インタビューを通して深堀していきます。
第3回目のゲストは【佐々木竜次さん】です。
投手としてご活躍されていたので、投手の方は必見です。
~経歴~
岩手県花巻東高校
2年夏よりベンチ入り 甲子園ベスト4(メンバー外)
3年春 東北大会優勝
3年夏 岩手県大会準優勝
↓
東京農業大学
東都リーグ2部にて1年春より4年間リーグ戦出場
↓
バイタルネット
2年目 補強選手として都市対抗出場
3年目 エースとしてチーム約6年振りの日本選手権大会出場
ー--ピッチング練習で意識してる事は何ですか
佐々木:大きく2つあります。
1つ目は、目的をはっきりする事です。
投手は何百球と毎日投げれるわけではないのでテーマを決める事が大切だと考えています。
私が良く行っていたのはカウントメイクの投球と追い込んでからの投球を状況別で練習する事です。
2つ目は、その日のコンディションに合わせた投球をする事です。
大事な試合で必ずしもベストな状態とは限らない無いので、状態の良くない時にどのように抑えるかという自分の引き出しが増えてくると思っています。
ー--どういったトレーニングをした方がいいのか
佐々木:投球速度を高めるなら、結論ウエイトトレーニングとプライオメトリクストレーニングが重要だと考えます。トレーニングは3つで構成されていると思っています。
・force(力)
・velocity(スピード)
・mobility(可動域)
私はこれを踏まえ、重量を上げるウエイトとパワー系の(爆発的に速く力を発揮する)ウエイトトレーニングであったり、
ジャンプトレーニング・メディシンボールを使ったトレーニングを行っていました。
また、胸郭と股関節の外旋・内旋を高めるトレーニングも取り組んでいました。
ー--ピンチの場面での考え方
佐々木:私は「自分を変えない」という事だけ考えていました。
ピンチになると点を与えたくないという余計な雑念が入りがちなので、心は変えずに自分の出来る事に集中するようにします。
具体的に言うと、初球はボールでもいいのでベストボールを投げ切る事です。
普段は「3球で追い込む」事を意識しているのですが、ピンチでは「1ボールから3球で追い込む」事を考えるようにしていました。なので普段の練習からその練習をしていました。
ー--試合に臨むための準備
佐々木:大切にしていた事が2つあります。
1つ目は試合前日までは基本的にトレーニングから行動からルーティン化していました。ただ、試合当日はその日その日でアップを変えるなど特に意識はしませんでした。このルーティンも定期的に見直すのが大事だと思います。
2つ目は良い精神状況で試合に入る事です。投手は「負けん気と自信」だと考えているので、不安なく自信を持って試合に臨む為の準備をしていました。良い精神状況にする為に、好調時の動画を見たり、お笑いの動画を見るというのも1つの準備としていました。
ー--野球少年、野球少女に一言
佐々木:私は早くから結果が出た人間ではありません。ただ、選手として花が咲く時期というのは人それぞれなので、今を一喜一憂するのではなく、「続けることが1番の成功」だと信じて毎日何か続けて取り組んでみてください。
読者からの質問コーナー
ー--野球のどういったところが好きか
佐々木:選手1人1人にドラマがあるところです。
それぞれ家族や応援してくださる方がいて色んなストーリーがあるからこそ観ている人が魅了されるのではないかと思います。
そういった心を動かせる人間になれるというのも野球の醍醐味かなと思います。
佐々木竜次さん、ありがとうございました。