野球とソフトを諦め、女子大生満喫を目指す

小学4年生から高校3年生まで、全力でソフトボールに打ち込んできました。不器用だった当時の私には、部活と友達の思い出しかないくらいでした。

 

 

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写真 : 女子野球チーム「侍」の試合風景

 

そんな私が、高校卒業後の進学先を決める時には「野球部もソフト部もない学校にしよう」これが最大の条件になっていました。燃え尽き症候群、それもあるかもしれません。でも、それよりも「女子は野球は出来ない」と植え付けられて育った事が一番大きかった気がします。野球が好きで、野球がしたくてたどり着けなないまま18歳。ここまでくると、男女の体格差も大きく、男子と一緒に野球が無理なのもわかるようになり、目標設定が出来なくなったのだと思います。本来は大好きなはずのスポーツなのに、いつしかプレーすることも見ることも避けるようになっていました。

 

念願かない野球部もソフト部もない短大に進学した私は、今まで全く遊べなかった分を取り戻すと決めました。「女子大生」を満喫するという大きな夢を抱き入学。楽しそうなサークルの見学に行ったり、カラオケに行ったり、買い物に行ったり。女子大生として楽しいスタートを切りました。しかし、そう思ったのもつかの間。2か月も経った頃には「なにか違う」「物足りない」と感じるようになり、気づけば…… 自分が小学生の時に通っていたソフトボール部の練習に遊びに行くようになり、週末はグランドに足を運ぶようになっていました。

 

一度は離れると決めた野球とソフトですが、諦めきれない自分がいる事に気づき、素直になれた瞬間でした。そして、女子大生満喫は、夢と消え…… 結局は、グランドでボールを追いかける事となりました。

 

人は、人生の中で幾度となく「選択」をします。自分自身と向き合い、自分なりに答えを出し決断する。本来であれば、自分が選んだ道を信じて突き進む。

でも、必ずしもその選択が、自分の中でしっくりくるとも限りません。「違ったかもしれない」と思った時、流れに逆らわず、気持ちを受け入れることが出来ると可能性は広がる気がします。当時の私は、少なくともそう感じていました。単純な私は「あらためて自分の気持ちに気づけたんだから、今度こそ素直に突き進もう」と、なんだかスッキリとした気分でした。

 

結局、高校までと同じような日々(笑)。

今になると、ちょっと恥ずかしい思い出です。